阪神・岡田彰布監督(65)が拡大を続ける育成選手制度と、それに伴うアマ球界の〝空洞化〟に警鐘を鳴らした。
チームを38年ぶりとなる日本一へ導いた虎の知将は、若手主体のメンバーで行われている秋季キャンプ(高知・安芸)に同行中。15日もブルペンで若手の門別、茨木らに熱視線を送るなど精力的に動き回った。
今年のドラフト会議で阪神は支配下6選手、育成2選手の計8人を獲得。昨秋から10年ぶりに監督業に復帰した岡田監督は「もうこれからはな、育成から入ってレギュラー取って、すごい選手になるみたいなのは減るんちゃうか。ハッキリ言うて。本当にええ選手は(支配下)ドラフトで指名されるで。今の情報化社会やと『こんなヤツおったんか』みたいな〝隠し玉〟はないと思うで。今はパソコンの前に座ったら全国の選手見れるやろ。隠すのは無理よ」と語る。
〝ダイヤの原石〟としての可能性を秘めている選手ならば、どのチームでも手元にキープしておきたいのが本音。近年では多くの球団が育成選手の獲得に重点を置く傾向も強まりつつある。
だが、岡田監督は「育成でいっぱい(プロ球団が)選手を獲り過ぎてしまうとアマチュアのレベルが下がるやんか。そうすると大学や社会人がしぼんでしまうんや。ええピッチャーがおってこそ、ええバッターが育つんやからな。それは野球界にとってはマイナスちゃうかな」とアマ球界の〝空洞化現象〟に危機感を募らせているという。
今春に行われたWBCでは、侍ジャパンが14年ぶりとなる世界一に輝いた。NPBが世界において高いクオリティーを維持できているのも、強じんかつ豊かなアマ球界の土壌の支えがあってこそだ。プロアマの垣根を問わず、持続可能な野球界を次世代につなげていくため岡田監督は自身の考えを明確に口にした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16dbbef8d0b81c216e9ae40111dbabdb084580d6
社会人チームでは地域の野球振興には弱いし
大学は勉強する場所だし会社は仕事する場所
レベルが下がってっも楽しければそれでええんよ
社会人の廃部が相次いで
その受け皿として独立や育成が産まれたんちゃうんか