中日新聞(ちゅうにちしんぶん)は、愛知県名古屋市に本社を置く中日新聞社が、東海地方を中心としたエリアで発行する日刊新聞・ブロック紙(広義の地方紙)である。ブロック紙を含む地方紙の中では国内最大の規模を誇る。
戦時統合により新愛知と名古屋新聞が統合して創刊した経緯から、今なお大島家と小山家の2オーナー制が続いている。中京圏(名古屋都市圏)では圧倒的なシェアを誇っており、2022年下半期平均での中日新聞単独部数は187万部(朝刊)である。
読売新聞、朝日新聞に次いで全国3位の発行部数を誇り、毎日新聞(約185万部)、日本経済新聞(約168万部)、産経新聞といった他の全国紙の発行部数を上回る。
中日新聞東京本社が発行する東京新聞や中日新聞北陸本社が発行する北陸中日新聞などを併せれば約252万部(朝刊)(ABCレポート、但し日刊県民福井は自社公称)に達する。
東海3県を中心に、滋賀県、長野県、静岡県、福井県(一部地域)、和歌山県を販売エリアとする。長年、「世界の動き 身近な話題」をキャッチフレーズに用いている。愛知・岐阜・三重の3県では「新聞は中日」のキャッチフレーズが浸透するほど購読率が高く、全国紙を大きく上回っている。
東海本社(静岡県分)では「読みたい中日 読まれる中日」をキャッチコピーにしている。東京新聞が中日新聞社発行となったこともあり、東京に大きな取材拠点があることや、ブロック紙3社連合の北海道新聞、西日本新聞と相互に海外に数多くの特派員を送り出しており、全国紙でないにもかかわらず通信社の記事だけに依存していないことも特徴である。