日本プロ野球選手会が、メジャーリーグベースボール(MLB)が導入している『ルール・ファイブ・ドラフト』を参考に、出場機会が少ない中堅選手の移籍活性化を狙いとし、導入を希望していたもの。
2018年7月に選手会の臨時大会においてその議論が交わされ、2018年8月から選手会とNPBの選手関係委員会との間で事務折衝を続け、2019年3月に選手会がNPBとの事務折衝で、この制度の導入を正式に提案した。
素案が提出された当初は「ブレークスルードラフト」の仮称で報じられていた。
NPBにおいては、1970年から1972年に選抜会議(トレード会議)が行われ、さらに、フリーエージェント制の代案としてセレクション会議が1990年に2度行われたものの、いずれも定着することができなかった経緯がある。
その後、2020年1月21日に、プロ野球実行委員会によって制度案を取りまとめ、2020年1月22日に、NPBと選手会の間で現役ドラフトについての事務折衝が行われ、この中で、プロ野球実行委員会によって取りまとめた制度案が提示された。
選手関係委員会の委員長で阪神タイガース副社長兼球団本部長の谷本修は報道陣に対し、12球団の方針が大筋合意したことを明らかにした。
2020年2月中にはそれぞれの球団を巡回し、NPBがまとめた案を持参し、選手側の意見を集め、もし、選手会が合意すれば、2020年3月5日のプロ野球実行委員会で2020年からの導入が決定される予定であった。
しかし、新型コロナウイルスの流行による同年のシーズン開幕延期などで議論が中断。
4月6日のプロ野球実行委員会後には谷本が選手会とのやりとりは行っているとした上で「2020年中には難しくなったのは共通の理解」と年内の開催が難しくなっていることを示唆している。
その後も協議が続けられ、2022年9月に指名方式が判明。10月7日、NPBと選手会は同年12月9日に開催することで合意した。
阪神 井上
広島 中村奨成
横浜 神里
巨人 松原
ヤク 元山
中日 石垣
オリ 村西
福岡 高橋
千葉 平沢
楽天 田中和
西武 愛斗
ハム 清水