レンジファクター(RF)の欠点を補正するために考案されたゾーンレーティング(ZR)を発展させたもので、「リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか」を表す。
1977年に1試合平均(9イニング換算)でいくつのアウトに関与したかを示す指標であるRFがビル・ジェームズによって提唱されたが、当時のRFは守備機会の多さに基づいているため、自分の近くにボールが飛んでこなかったり投手の奪三振が増えたりすると、数値が落ちる等という欠点があった。
そのためSTATS社のジョン・デュワンにより実際の試合での打球をビデオで分析して率を算出するZRが提唱され、データのインプット変更に成功。デュワンはその後プラス・マイナス・システムや守備防御点(DRS)などさらに改良を進めた守備指標を提唱。
その一方でセイバーメトリシャンのミッチェル・リクトマンはZRを従来の率ではなく得点で表し、打球の処理難易度や失策数、併殺能力、肩の影響などを加えたUZRを2001年に発表。日本でも2009年からデータスタジアム社による算出が始まり、2012年から合同会社DELTAによる算出が始まった。
あれまじ無価値