ドラフト会議(ドラフトかいぎ)とは、プロスポーツリーグにおいて、選手(選手との交渉契約権)を各チームに振り分けるために行う会議。新人獲得以外にもルール・ファイブ・ドラフトやエクスパンション・ドラフトなどとして採用されることもあるが、本項では新人選手獲得のための会議について記述する。
ドラフト会議はチーム間の戦力の均衡と契約金の高騰の抑制のため、1936年にNFLにおいて初めて取り入れられた制度で北米4大プロスポーツのほか日本のプロ野球などで採用されている。
ドラフト制度の趣旨はチーム間の戦力の均衡と契約金の高騰の抑制にある。
本来、選手にはチーム選択の自由があるはずで、現に欧州各国のプロサッカーリーグではドラフト制度は採用されていない。しかし、各チームが自由に選手と契約できるとすると金銭的余裕のあるチームに戦力が偏在することになり、プロリーグ全体の人気低迷につながり、結果的に選手の不利益になるとの観点でドラフト制度は採用される。
北米のプロリーグでは、TV放映の収入を試合の人気に関わらず、各チームに平等に分配するなどして、予算面でも全てのチームの実力が拮抗するように工夫されている。また、この様なシステムは、アメリカのプロスポーツではチームの数そのものが人為的に制限されており、意図的に寡占的状態を作り出すことによって収益性の向上が図られているからでもあり、これには政治面からも法令上の例外措置などという形で裏付けが与えられている。